教養主義のリハビリテーション
教養主義のリハビリテーションを読んで
とある読書会での課題本になっていたので、読んでみた。
内容としては、90年代以前に存在していた教養主義がマスメディアの発展に伴い、形骸化してしまったことに対する啓蒙書。
昔ながらの教養では、古典や専門書を読んでいるかという知識量をベースに考えられていたのだろうと思う。
一方で著者は、対話的教養が必要であると説く。
対話とは、予想不可能な相手との会話において、新しい発見を見つけようとする営み。
教養とは?
自分のなかで、いろんな分野に関する知識をマップにプロットし、俯瞰できること。
客観的な視野を複数持っておくが大切である。
今まで読書をしていて、時代、国籍が異なる本であるのに、内容として繋がりを見つけた時があるが、この気づきを気づきのままにせずに、なぜその本に繋がりがあるのかを振り返ってみることでまた新しい気づきが見つけられるのだろう。
この本を読んでいる際にも、「勉強の哲学」を読んだことを思い出した。
勉強とは、ノリが悪くなること=一度バカになることとその本では説いていたが、教養を身につけるにも一度バカになる必要があるのだろう。