教養主義のリハビリテーション
教養主義のリハビリテーションを読んで
とある読書会での課題本になっていたので、読んでみた。
内容としては、90年代以前に存在していた教養主義がマスメディアの発展に伴い、形骸化してしまったことに対する啓蒙書。
昔ながらの教養では、古典や専門書を読んでいるかという知識量をベースに考えられていたのだろうと思う。
一方で著者は、対話的教養が必要であると説く。
対話とは、予想不可能な相手との会話において、新しい発見を見つけようとする営み。
教養とは?
自分のなかで、いろんな分野に関する知識をマップにプロットし、俯瞰できること。
客観的な視野を複数持っておくが大切である。
今まで読書をしていて、時代、国籍が異なる本であるのに、内容として繋がりを見つけた時があるが、この気づきを気づきのままにせずに、なぜその本に繋がりがあるのかを振り返ってみることでまた新しい気づきが見つけられるのだろう。
この本を読んでいる際にも、「勉強の哲学」を読んだことを思い出した。
勉強とは、ノリが悪くなること=一度バカになることとその本では説いていたが、教養を身につけるにも一度バカになる必要があるのだろう。
ミラクル エッシャー展
ミラクル エッシャー展に行って来ました!!
金曜日が東京出張だったので、これを機会にミラクル エッシャー展へ。
エッシャーは、だまし絵に一時期ハマった時期に知った画家でした。
伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」の背表紙にも使われていることは後で知りました(汗
上野の森美術館に12時半ごろ到着。
あまり混んでいないだろうという予想に反して、激混み。。。
30分待ちのプレートが出ている始末。。。。
まぁ三連休の初日だからですかね。
エッシャーはあまり知名度低い印象がありましたが、結構人気あるんだーと感心。
行列に並ぶこと、約30分。
ようやく会場へ。
今回の展示は、8つのキーワードごとでの展示になってました。
1 科学
2 聖書
3 風景
4 人物
5 広告
6 技法
7 反射
8 錯視
エッシャーは、錯視画家のイメージが強かったので、風景や聖書の版画を見るのは初めてでした。
風景の版画に関しては、陰影の表現力や描写の書き込み度合いに驚嘆!!
緻密な表現を行なっていたからこそ、晩年の錯視などの表現への繋がったのかなと。
1時間程度で展示会場を退場〜
初めて見る絵も多かったため、図録を購入!!
ゆっくり知らなかった絵を楽しみたいと思います!!
最後に今話題の西郷どんです。
ノンストップライティング
最近アイデア創出が必要な機会ができた為、以前読んだアイデア大全のツールを試してみた。
「ノンストップライティング」という手法だ。
手順は、下記の通りで紙とペンさえあればすぐに実践できる。
<レシピ>
①書く 準備 を し て タイマー を 15 分間 に セット する。②タイマー が 鳴る まで なん でも いい から とにかく 書き 続ける。
③怖い 考え や ヤバイ 感情 に 突き当たっ たら( 高い 確率 で そう なる)、「 ようやく おい で なすっ た」 と 思っ て、 すぐ に 飛びつく。
やってみたところ、アウトプットに慣れていない為か、非常に疲れた。。。
ただし、自分がいかに思考を制限していたのかが把握できた。
ストレス発散にもなると思うので、朝一のタスクにしてもいいかもと思う。
- 作者: 読書猿
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2017/03/09
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英語学習
オンライン英会話を始めてみた。
会社からオンライン英会話の研修の応募があったので、試しに応募した結果、受講できることになった。
英語に関しては、大学時代にロサンゼルスに行くなどして触れてはいたが、しっかりと学べていなかった。
日常会話程度であれば、なんとかこなせる程度の会話力だったので、会話力の向上の為に受講してみることにした。
早速二回ほどオンラインで受講してみたが、思ったよりも抵抗なく会話できた。ビデオあり、なしで少し対応が異なることはあるかも。。。
人の顔を見ないと話せないという人は、オンライン英会話は厳しいかも。
顔の表情が読み取れないので、どのタイミングで話し始めていいのかも読みあう必要がありそうだ。
一方で顔が見えたら見えたで英語に詰まってしまった時に、向こうの気だるそうな表情を見るのもモチベーションを下げることになるかもしれない。。。
とは言ったものの、まだ二回しかやっていないので、いろんな人と会話しながら慣れていこうと思う。
使っているオンライン英会話サイト
並行してe-learnigサイトで文法も勉強中。
【まとめ】超AI時代の生存戦略〜シンギュラリティに備える34のリスト〜
落合陽一さんの著書を読んだので簡単なまとめをしてみる。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/03/18
- メディア: 単行本
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プロローグ
スマートフォンの普及により、インターネット上に第二の言論・視聴覚空間を作り、社会を築いた。デジタル空間に人間が生まれた。
シンギュラリティにおける人間の役割とは?
「クリエイティブに生きる」という妄想
機械との親和性を高めコストとして排除されないようにうまく働くか、機械を使いこなした上で他の人間から職を奪うしかない。この構図は機械対人間ではなく、「人間」対「機械親和性の高い人間」との戦いにほかならない。
クリエイティブな仕事は、ディープラーニングなどの技術の登場によって代替することは一部では可能になりつつある。
AIで自動化できる仕事をその地位に就いている人間から奪い、そこでできた余剰の資本を人機一体によりさらにクリエイティブを加速させ、他のコンピュータ親和性の高い専門家に注入して、より大きな問題を解決していこうとしている。
「思考フレーム」の必要性
共同幻想を脱した時代には個人一人一人のビジョンが重要であり、「整理」や「フレーム」「パラダイム」という名の信じるもののプラットフォーム化が、前時代のビジョンという名のコンテンツと同様に重要になっていく。
第一章 超AI時代の「生き方」
これからは「ワーク”アズ”ライフ」
→差別化した人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代。
・ブルーオーシャンを探すくせをつける
ブルーオーシャン=他人と違うことをやっていくこと。
自分しかやっていないとしても、それを正しいとして信じること。
だれかと競争するという思想ではない。
能力的に取り替え不可能な人類が存在しなくなったら、趣味ぐらいしか差がなくなる。
仕事になる趣味を「3つ」持て
→遊びが重要になる。遊びが「その人らしさ」を生み出す。
「自分らしさ」を持つために「他人の猿真似でもいいかやってみる」こと。
人が好きなことを続ける3つの報酬
・射幸心としての「ギャンブル的な報酬」
・収集欲としての「コレクション的な報酬」
・体感的な「心地よさの報酬」
第二章 超AI時代の「働き方」
・マーケティング能力が重要に
→定量的なものを一段階抽象化して考える必要がある。
「誰が欲しいのか」「なぜ、それが必要なのか」、そして「どういう文略がいるのか」を考え続ける必要がある。
・「中間工程」はコンピュータがやるようになる
効率的な進め方のポイント
・「ツールを使うこと」
・「中間の工程をあまり気にしないこと」
・「機械にできることを極力やらない」
・プレゼンべースで仕事を行う。(ex.プレゼンすることを先に考えてから、スカスカの資料から仕事を始める。
自分から発信することが重要になる。
知識にフックをつけておく。一度覚えて、一度忘れる。
情報収集における4つのカテゴリ
・自分の近くの情報
・自分が専門的に知っている情報
・SNSから来る情報
・マスメディアから来る情報
第三章 超AI時代の「生活習慣」
・ストレスフルな状態=主体性を追い求めすぎる
ストレスをコントールする。
「ストレスが解消できる場所」、「ストレスが溜まる場所」をリストアップしておく。
・運動は必須事項
・2つのコンプレックスと対応方法
「強い憧れがあるけど、それが達成できない」←できることをやればいい
「他人から見て劣っている」←そこで戦わなければいい
エピローグ
デジタルネイチャー
物質(マテリアル)・実質(バーチャル)・人(ヒューマン)・機械(ボット)の区別が希薄になりつつある。
コンピュータの解像度と演算処理が上がると4つの境目がなくなっていく。
<音楽の例>
人×実質 ダウンロード音声
ボット×実質 ボーカロイド
人×物質 生歌
ボット×ボット 音声ロボット
テクノロジーの変化が私たちに求めようとしている4つの事実
1 身体はタンパク質コードによって記述された有機的機械である
2 心はやがて人口知能によって実証され解体され記述され得る関数である
3 五感を再構成することで個人やコミュニティによって違った現実を定義しうる
4 計算機発展以降、ヒトは世界を観察し解釈を与うる唯一知性ではない
<所感>
仕事柄、AIが話題に出ないことはない。
しかし、まだAIの可能性は未知数であるが、クリエイティブな領域は人間しかできないという意見については、著者と同じく反対の立場だったので腑に落ちた。
IT技術が世界の中で必要不可欠なものになってきているから、常にアンテナを張って行こうと思う。
以上