ハーモニー
久しぶりの投稿。
今日は、最近読んだ本の感想をつらつら書いていこうと思う。
最近読んだ本は、「ハーモニー」(著:伊藤 計劃)
伊藤 計劃氏は、『虐殺器官』でデビューし、第1回PLAYBOYミステリー大賞【国内部門】第1位を受賞。
そんな彼の最期の作品となったのだが、『ハーモニー』だ。
率直な感想をいうと、虐殺器官の方が自分は好きだ。
虐殺器官の方が、主人公が男性である点、てテーマが戦争とは?とどちらかというとハードボイルド的な要素が強いからだ。
本作では、3人の女性がキーパーソンとして登場する。そして、本作が扱っているテーマは、人とは?生きるとは?という哲学的な要素が強い。どちらの作品も、SF要素としては、申し分ないと思うが・・・
本作がなぜそんな哲学的な要素が強いのかというと、本作は、伊藤氏が闘病中に書かれた作品であるからだ。
このハーモニーの次回作の完成を前に、伊藤氏は、病に倒れられた。ハーモニーの後の世界があるのであれば、ぜひ読んでみたいがそれはもう叶わなくなってしまった。非常に残念である。
自分は、日ごろSF小説を読む方ではないが、彼の作品を通じてSF小説の面白さを感じる事ができた。
これからも、SF小説にも興味を持っていこうと思う。